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はじめに:システム開発の「投資」を間違えていませんか?

「自社の業務にぴったりのシステムが欲しい」。そう思って、システム会社にゼロから開発(スクラッチ開発)を依頼する。これはよくある話ですが、実はここには経営者が陥りやすい大きな落とし穴があります。今回は、会社のお金を湯水のように溶かさないために知っておくべき、システム開発の「真実」についてお話しします。

スクラッチ開発が招く「二重の地獄」

ゼロからのシステム開発には、二つの大きなリスク、いわば「地獄」が待っています。

  • 地獄1:初期費用の高さとリスク
    「見積もり1,000万円、納期1年後」。中小企業にとって、これはあまりに大きな賭けです。1年後に会社の状況が変わっていたら、その巨額のシステムは完成した瞬間に「不要なもの」になりかねません。
  • 地獄2:修正の地獄
    本当に怖いのはこちらです。完成後に「ここの入力項目を一つ増やしたい」と思った時、スクラッチ開発では「プログラム修正が必要なので、30万円、納期1ヶ月です」と言われてしまいます。変化の激しい今のビジネスにおいて、修正のたびに稟議と時間を要するシステムは、現場の足を引っ張るだけの存在になります。

AppSheetという「柔らかいコンクリート」

だからこそ、私たちはGoogleの「AppSheet」を選んでいます。それは単に「安く作れる」からではありません。「ビジネスの変化に合わせて、粘土のように形を変えられる」という点が革命的だからです。

「項目を増やしたい?」「承認ルートを変えたい?」
AppSheetなら、その場で設定を変えれば、1分後には全社員のスマホアプリに反映されます。一度作って終わりの「硬いコンクリート」ではなく、会社の成長に合わせて一緒に育っていく「柔らかいシステム」。これこそが、今の時代に求められているITの形です。

なぜ、プロの「データモデリング」が必要なのか

「AppSheetは簡単だから、誰でも作れる」。これは事実ですが、同時に最大の罠でもあります。柔らかいからこそ、素人が作ると、土台のない「建て増し建築」のような、ぐにゃぐにゃのアプリになってしまうのです。

そこで重要になるのが、私たちプロが提供する「データモデリング」です。これは、建物の「鉄骨」を入れる作業です。

  • アプリの見た目や機能は、後からいくらでも変えられます。
  • しかし、その裏側にある「データの構造(骨組み)」だけは、最初にカチッと設計しておかないと、後で全てが崩壊します。

「顧客データ」と「案件データ」はどう繋がるのか?「在庫」はどう計算されるべきか?この見えない設計図をプロの視点で緻密に描くことで初めて、AppSheetは「ただの便利ツール」から「10年使える堅牢な業務システム」へと進化するのです。

まとめ:技術力以前の「ヒアリング力」

正しい設計図を描くために最も必要なのは、技術力以前の「ヒアリング力」です。「今、どうやって仕事してますか?」「そのExcel、本当に必要ですか?」私たちセイユーネットワークシステムは、お客様の業務の中に絡み合った糸を対話の中で一本一本ほどき、業務そのものを整理整頓してからシステムに落とし込みます。

もし今、高い開発費に迷っている、あるいは自社で作ったアプリに限界を感じているなら、ぜひ一度ご相談ください。スクラッチ開発のような重厚長大な提案はしませんが、御社のビジネスを支える「骨太な仕組み」をご提案します。

このテーマを、音声でもっと深く!

本記事の内容は、私たちの音声サロン「ITに、体温を。」のエピソードを元に作成しました。ブログでは伝えきれないニュアンスや、より深い解説をポッドキャストでお届けしています。

#2 なぜ「数千万のシステム開発」は失敗するのか? AppSheetとデータモデリングの話

「仕組化と、人間力。ITに体温を宿す、経営とITの音声サロンへようこそ。」

大阪・箕面船場からお届けする、経営の現場で起こるリアルな悩みと解決策。

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