「金太郎飴型」から「プロスポーツ型」の組織へ
採用面接で「学生時代はスポーツに打ち込んでいました」と聞くと、私たち経営者はつい「体力もありそうだし、とりあえず営業に配属しよう」と考えがちです。しかし、先日参加した「スポーツ人材シンポジウム」で、その考えがもったいないことに気づかされました。
会社から与えられた仕事をただこなす「金太郎飴型」のマネジメントは限界を迎えています。一人ひとりの強みを引き出し、パズルのピースを合わせるように配置する「プロスポーツ型」のマネジメントへ転換しなければ、組織は生き残れません。
ポジションで異なる「ポータブルスキル」
シンポジウムでは、元トップラグビー選手の興味深いデータが紹介されました。ポジションによって、ビジネスでも通用する汎用的な能力(ポータブルスキル)が全く異なるというのです。
- FW(フォワード):体を張って仲間を守る彼らは、「機動力」や「忍耐力」だけでなく、相手を受け入れる「傾聴力」や「支援力(母性)」に優れている。
- BK(バックス):自由な発想で攻める彼らは、「変革力」や「発想力」、そして周りを引っ張る「主張力」や「説得力(父性)」に優れている。
「発信・先導(父性)」が得意なタイプと、「受信・受容(母性)」が得意なタイプ。この両者をバランス良く配置し、補い合える組織を作ることこそが、本当のチームビルディングなのです。
ITで「強み」を見える化し、輝ける場所を
そしてもう一つ、アスリートは「現役時代に受けた恩を、仕事を通じて返そうとする(感謝の連鎖)」という強い力を持っています。この力を引き出すには、まず本人の「過去の経験」や「隠れた強み」を言語化し、適材適所の環境を整えることが不可欠です。
例えば、AppSheetを使って社内のスキルマップや経験値を見える化する。そうやって、彼らが一番輝ける場所を用意する「愛のある仕組み」を作ること。それが、私たちIT企業ができる、もう一つのセカンドキャリア支援だと確信しました。
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私自身もスポーツに打ち込んできた人間として、「アスリートのセカンドキャリア」への熱い想いと、ITが果たすべき役割についてポッドキャストで語っています。

