「業務命令」で使わせようとしていませんか?
システム導入でよくある失敗パターン。それは、社長やリーダーがイソップ童話の「北風」になってしまうことです。「せっかく作ったんだから使え!」「使わないと評価を下げるぞ!」と強風を吹かせても、現場はコートの襟を掴んで頑なになるだけです。人間は、変化を嫌う生き物だからです。
必要なのは「太陽」のアプローチ。「あれ?あのアプリを使った方が楽できそうじゃない?」と、現場が自らコートを脱ぎたくなる(=使いたくなる)仕掛けを作ることこそが、文化作りの第一歩です。
全員を変える必要はない。「たった一人の共犯者」を探せ
では、どうやって太陽になるのか。全社員を一気に変えようとする必要はありません。狙うべきは「たった一人の最初のフォロワー(共犯者)」です。
新しいもの好きな若手や、逆に一番文句を言っているベテラン社員にこっそり近づき、「君だけにテストしてほしい」と頼んでみましょう。その人が「これ、意外と便利だね」と休憩室で話し始めれば、オセロのように一気に職場の雰囲気が変わります。「やらされる」から「私もやりたい」への転換点です。
トラブルは「笑い飛ばす」。心理的安全性が挑戦を生む
手作りのアプリにバグは付き物です。止まってしまった時に「何やってるんだ!」と怒鳴れば、もう誰も挑戦しなくなります。逆に「お、止まったか!手作りだしな、今のうちに直せてラッキーだったな!」と笑い飛ばせる社長のもとでこそ、現場は失敗を恐れずに改善を続けられます。
この「心理的安全性」がある会社だけが、本当の意味でDX(デジタルトランスフォーメーション)を成功させることができるのです。

