はじめに:その「要件定義」、半年後も正しいですか?
「業務効率化のために、独自のシステムを作りたい」。そう決意し、数百万、時には一千万円以上の投資をしてシステム会社に発注する。しかし、半年後に納品されたシステムは、現場から「使いにくい」「これならExcelの方が早い」と敬遠され、誰も使わなくなってしまう…。この「システム開発の悲劇」は、なぜ繰り返されるのでしょうか?
原因は、従来の「家を建てるような作り方(ウォーターフォール型)」にあります。最初に設計図をガチガチに固めても、半年も経てばビジネス環境も現場の状況も変わります。納品された日には、そのシステムはもう「時代遅れの遺物」になっているのです。
現場の“肌感覚”は、プロのエンジニアにも分からない
どんなに優秀なITベンダーでも、あなたの会社の現場の「肌感覚」までは理解できません。「雨の日の現場では、このボタンは小さすぎて押せない」「急ぎの承認は、システムより電話の方が早い」。こうした現場のリアリティを知っているのは、IT屋ではなく、毎日そこで働いている社員の皆さんだけです。だからこそ、私たちは提案します。「システムは、外注するものではなく、現場を知る皆さんが自分たちで作るものだ」と。
AppSheetで始める「キャンプのような」システム開発
Googleのノーコードツール「AppSheet」を使えば、プログラミングができなくても、現場の社員自身が業務アプリを作れます。これは、家を建てるのではなく、「キャンプ場でテントを張る」ような感覚です。
- まずはテントを張る:「日報機能だけ欲しい」と思ったら、その日のうちに作って、明日から使い始める。
- 必要ならタープを足す:「写真もつけたい」と言われたら、その場で機能を追加する。
走りながら、現場の声に合わせて柔軟に形を変えていく。このスピード感(アジャイル開発)こそが、変化の激しい現代に求められるシステムの在り方です。
私たちは「大工」ではなく「登山ガイド」です
「でも、社員に作れるだろうか…」と不安に思う必要はありません。私たちセイユーネットワークシステムは、システムを代わりに作る「大工」ではなく、皆様が自分たちで登頂できるようサポートする「登山ガイド(シェルパ)」です。
データベース設計のコツや、セキュリティの勘所など、危険なポイントだけをプロとして支え、主役である社員の皆様が「自分たちで仕事をデザインする」喜びを感じられるよう、内製化を伴走支援いたします。1,000万円をドブに捨てる前に、まずは自分たちの手で、小さなアプリを作ることから始めてみませんか?
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本記事の元となったエピソードを、ポッドキャストで配信しています。「市民開発」への熱い想いを、ぜひ肉声でお聴きください。
#10 1,000万円かけて作ったシステムが、なぜ使われないのか? 〜「外注丸投げ」の終わりと、ノーコード(AppSheet)の夜明け〜
「システム開発の常識崩壊」
多くの企業が陥る失敗パターンと、それを解決する「市民開発」という新しい働き方について語ります。

